篠山地方における菊作りの伝統は古く、250余年の歴史を持っています。
旧篠山藩主青山忠良公が大阪城に在職中、江戸幕府から拝領(目上の人から物をいただくこと)し、家臣に下賜、栽培されたと伝えられる純日本種の中菊。
「旧藩公愛撫の花」として今もなお門外不出の「お苗菊」として、丹波篠山市民に愛育されています。
一度満開になった花がまるで踊っているように、花弁の裏を見せて巻き上げる(抱える)という、妙味をみせる、真に雅趣に富む品種で、開花から約一か月間、その踊り(三態:咲き開き、抱え初め、抱え)を楽しむことができます。
形が変わっていくことを、舞踊などの芸事などに例え、「狂い」や「芸菊」と呼ばれます。
戦時中に多くの品種が絶えてしまいましたが、菊花同好会が今も残る21種類を160年以上の伝統を受け継ぎ、「篠山地方特有の菊」として、その継承と保存に努めています。
1915年に「第1回篠山菊花展」の開催以来、現在では、そのお苗菊を中心にお苗菊、大菊、だるま、福助、ドーム菊など市内の園児・児童や市菊花同好会会員らが丹精込めて育てた約370点の多種多様な菊が展示されます。
丹波篠山市の菊花同好会と市が主催です。
丹波篠山市菊花同好会事務局(丹波篠山市商工観光課内) 079-552-1111
開催期間 | 2020年11月1日~11日 9:00~16:00 |
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開催場所 | 兵庫県丹波篠山市 大手前南駐車場特設会場 ※入場無料 |
門外不出のお苗菊、この機会にお見逃しなく、ぜひお越しください。
秋の篠山 お城の下で 殿も愛でたよ お苗菊
(日本デカンショ節大賞 平成27年度最優秀賞受賞作品)
2020年11月01日(日)~2020年11月15日(日)